パリのコワーキングスペース訪問

海外のコワーキングスペースを
訪問したい!

8月の上旬、パリを訪問して、現地在住の友人と再会したりしつつ、パリのコワーキングスペース事情を覗いて来ました。

東京のコワーキングスペースでは、海外から旅行で訪れた方がコワーキングスペースに立ち寄り、メンバーと軽い情報交換して仕事をするという光景に何度か遭遇しました。また、外国人向け格安観光情報サイト(Tokyo Cheapo)で東京のコワーキングスペース特集を企画したところ、人気企画になりました。「自分も海外旅行先で、そんな感じで利用できたらいいな」と思ったのがきっかけです。

思い叶ってコワーキングスペース体験できたはできましたが、パリ独特の文化があることを学びました。今回そんなことを記事にしたいと思います。

 

パリのコワーキングスペースは
激増しているらしい。

出発前に下調べした以下の記事によると、パリのコワーキングスペースは2016年から2017年にかけて激増しており、直近24ヶ月で床面積にして167%もの増加を遂げているとか。数では2012年に20件だったコワーキングスペースの数が2017年には177とあります。なんと5年で9倍ですね。
Paris coworking boom equally fuelled by independent and branded spaces
(socialworkplaces.com /Jul 17. 2017.)

また、WeWorkのように多店舗展開するブランドコワーキングスペースだけでなく、独立系コワーキングスペースも同等に増加しているそう。

 

ちなみに東京では渋谷区・新宿区・港区・千代田区・中央区の5区で2013年から2017年にかけて数が4倍になってるらしく(中でも渋谷区はダントツで、2017年現在で72もの施設があるそうです)、東京も状況が似てるのかな、と……思いながら、出発しました

【参考:東京のコワーキングスペース事情】

▼直近の東京のコワーキングスペースについて。
日本一コワーキングスペースが多い渋谷——新たな働く文化を作る街に変貌
(BUSINESS INSIDER JAPAN /Jul 31. 2017)
▼日本のコワーキングスペースの簡単な歴史について、大宮のコワーキングスペース7Fの星野さんの記事がよくまとまってます。
コワーキングスペースの過去と現状と今後について

(7Fスタッフ日記 /Mar 31. 2017.)

 

案内&事情解説してくれたのは、ハトさん

 

今回、パリのコワーキングスペース見学をするにあたって、協力してくれたのはパリ在住のwebデザイナー、ハトさん。大学生時代からの友人で、わたしが情報誌の編集業をしていた頃はアシスタントさんとして一緒に働いたりも。世界放浪が好きで、ご縁あって2006年からパリに在住。ご自身でもコワーキングスペースを利用することが多いそう(写真は後述するハトさんお気に入りのコワーキングスペース「Le 10h10 Coworking Café」での一コマ)

フォーブール・サン=ドニ通り近くのRemix Coworkingの前で待ち合わせて、比較的コワーキングスペースが密集しているというサン=タヴォアあたりまでを歩きながら、ハトさんにお話を聞きました。

 

Remix Cowroking 24CPE

Remix Coworkingさん、ものすごい人気らしいと聞いて見てみたかったんだけど・・・。やっぱりアポなしでの訪問は無茶でしたねえ(笑)。見学も撮影も断られてしまった(笑)。
マネージャーさんが不在だったから、現場にいる人では判断できなかったんでしょうね。
ヨーロッパって、よくも悪くも、クラスがはっきり分かれてます。Remix Coworkingは月極めの会費を払って利用する起業家が集まるタイプのコワーキングスペースだから、余計に、一見さんは厳しいんだと思います。
いろんなフリーランスが集まるコワーキングスペースはまた別にあるんですよ。カフェ形式の、ゆるーいところがありますから、そっち見てみましょうか。
そりゃそうか・・・。ごめんなさい、認識不足でした!
でも日本のコワーキングスペースも、ブームの後で結局残ってるのは「こういう人に利用して欲しい」というメッセージ性強く出してイベント開催しているようなところか、人の往来の激しい場所にあるカフェ形式のところか、企業がバックについてて採算性とは別の評価軸で運営されているようなところ
むしろこういう風に無関係な一見さんをしっかり断れる運営だからこそ利用者は居心地いいって感じるのかもしれないね。
ゆるいコワーキングスペース、このあたりにあるの?
ちょっと歩くと、いくつかありますよ。
最近いくつかまた増えて。「コワーキングスペースブーム来てんねんなあ」って感じます
日本だと2013年くらいに独立系のコワーキングスペースがどどっと増えた感じあるだけど、パリは、いままさに、そういうブームが来てる時期なんですかね。
うわ! めっちゃパリの下町っていう感じのところ!

パリの人たちって、基本「アンチ・アメリカ」なマインドがあるんで、アメリカで流行り始めたものが流行るまで、けっこう時間かかるんです。
ベーグルブームなんかもそうで。日本ではもうとっくに終わってると思いますけど、こっちで流行りはじめたのは2年くらい前。でも、一度火がつくと、長く続くっていう特徴もあります。まだベーグル流行ってますもん! スタバ的なカフェはようやく5年くらい前からです。高級ハンバーガーのブームも最近ですかね。
あ、この通り、めっちゃお値ごろのレストラン多です。いいとこですよ!。
へえええ! 「アンチ・アメリカ」って面白い。逆に東京だと「アメリカで流行ってる」ってだけで追従するのが普通なのに。
あれ? てことは、パリのコワーキングスペースブームは、火がついたからには、けっこう長く続きそうってこと?
たぶん、続くと思います。もともとフリーランスの人たちも多い場所ですし。あ、そこもコワーキング・カフェです。
でも、ここ、あんまりゆるくない感じですね(笑)。見える人、みんなめっちゃ真剣に仕事してる!
HUBSY Cafe & Coworking

たしかに(笑)。いま、たまたまなのかもしれないけど。でも東京のオフィス街近くのスタバの表って、こんな感じになってること多い。コワーキングスペースって言うと利用者どうしが協働するのがイメージだけど、カフェ形式だと、基本はひとり仕事で、時々イベントとか開催されてる、、って感じになるのかな。
これから行く、わたしがよく使ってるコワーキング・カフェは、パソコン仕事の人だけじゃなくて、クラフトワーカーの人もけっこういます。この前なんか、荷物広げて靴を作りはじめる人もいましたよ。
「なにしてんの?」って声かけたりはしますね。コワーキングスペースだと。
えええええ! さすがにおもむろに靴を作り始めるとかは・・・東京ではまず聞かないわ。さすが、ファッションの街。ゆるいっていうか、なんでもアリですな(笑)
あ、そうそう、中谷さん知ってます? これ。ノマドワーカーに便利なんです。ほら、パリのバス停って、USBジャック付いてるんですよ。スマホの充電切れそうになったら、バス停で充電できるんです。

まじかー! めっちゃ太っ腹だね、パリのバス!! ときどき若者がバス停の横に座り込んでるのは、これだったんだね。

USBだから、せいぜいスマホの充電にしか使えないっていう設計がクール。日本はテレワーキング推進にかなり力を入れてるけど、こと東京ではこんなノマドワーカーとか観光客にさくっと便利な機能をもっと増やしてもらいたいな。東京でもあるといいのになあ。オリンピックまでに整備されないかな。
UNICORNERS

あ! ここも、わりと最近できたコワーキングカフェです。でも店内見てみると、全然コワーキングとは無縁そうなおばあちゃんも使ってますね(笑)
なるほど。カフェ文化が根付いてるから、おばあちゃんもつい、カフェなら普通に入ってきちゃうんだね。でも、コワーキングカフェはそれでいいんだよね。そこから新しい何かが始まるのかもしれない。クラスユニコーン企業って、評価額10億ドル以上の未上場ベンチャー企業のことなんだけど、名前の由来はそういうことなのかな?
そうかもしれないですね。・・・あ、わたしのお気に入りのコワーキングスペースは、すぐそこです。

Le 10h10 Saint Martin

かわいいいいい。めっちゃオシャレ! いかにも「パリに来ました!」って感じのカフェ? コワーキングスペースだねー。
時間重量の料金システムで、受付で入室時間チェックしてもらって、会計は出るときです。コーヒーや紅茶、ちょっとしたお菓子は自由に飲み放題・食べ放題。個室も空いてれば自由に使えるんですよ。
こんな、オサレなリビング風の個室も? すごい! いいねえ。これは、いい感じのプロジェクトミーティングができそう。
ここは2階建てで、2階にもスペースあるんです。
見て来た! 20代くらいの6、7人のチームのみんなが占拠して作業してたよ。みんなコード書いてたから、なにかの開発チームじゃないかな。スタートアップがコワーキングカフェでプロダクト作りしてるってのは、いいよね。そういう人たちがいることがコワーキングスペースの雰囲気も作ってくれる。
ハトさんはコワーキングスペース、どういう時に利用するの?

わたしはお仕事するときは、基本、自宅に篭ってやるタイプなんですけど、ある時、1週間くらい缶詰で、1歩も外出してないのに気づいた時があったんです。そうなっちゃうと、体にも心にもよくないなって。
ひとりっきりで仕事するのが続いたときとかに、気分を変えるためにコワーキングのカフェを使います。いいコワーキングスペースがあったら、月極めの料金払って利用するのもいいかな・・・って思ってますけど、まだ、いまのところはこういうカフェ形式のコワーキングスペースで十分です。
あああ、わかる! ぼくもノマドワーキングのいいところは「場所を変えることで自分のノリや気分を変えること」だと思ってる。
こういうコワーキングカフェでお気に入りの場所をいくつか決めて、スタッフさんと顔なじみになれるところがいくつかあると、気分に合わせて場所を変えることもできる。
会社勤めしてる人も同じで、自分のデスクが必ずしもベストの場所になるとは限らないんだから、外にいくつかこういう場所を見繕っておけば、煮詰まった時なんかは「あそこに行く!」ってすればいい。
その点で、この「10h10」は、ものすごく癒し空間で、いいよね。気分変わると思う!
日本で煮詰まったら、パリのコワーキングカフェ、来てくださいよ!
そんなん、さらっとできる人になりたいわ(笑)

とまあ、そんな感じでパリのコワーキングスペースめぐりを終えました。最後は「10h10」で2時間ほど作業をして、「居心地のよさ・使い勝手のよさ」もしっかり堪能しましたよ。
コワーキングスペースの他の利用者さんとお話することは叶いませんでしたが(聞けばよかったw)、ハトさんとの数年ぶりの再会でのお話は盛り上がりました。

 

後日談ですが、泊まってたホテルのすぐ裏にもRemix Coworkingが出来てました。本当にすごい勢いで数を増やしているんですね。

 

パリのコワーキングスペース まとめ

  • 今後さらに数が増え、イベントなども増えてゆくと思われます
  • 一見さんで訪問するなら「コワーキング・カフェ」タイプの場所がラク
  • 数が激増しているので最新情報を確認しましょう

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