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ノマドワーキングとコワーキング

公開日: : 最終更新日:2013/10/14 headline, コワーキング, 特集 6,336 views

ノマドワーキングと個人力の向上

※「コワーキング・アドベント・カレンダー2011」に参加しています。

わたしはこの数年間、オフィスを持たない働き方を実践してきました。
週の9割以上を、自社オフィスの外─クライアント企業のデスクや、カフェ、レンタルオフィスなど─で過ごしています。そもそも、その自社オフィスですら、定まった席があるわけではありません。レンタルオフィススペースの共有スペースのどこかを利用しているという状態です。

この働き方のいいところは、作業の集中力を場所によってコントロールできる点。受験生が図書館で勉強するように、仕事の内容によって場所を変えて、自分のパフォーマンスをアップさせることができるのです。

自社オフィスの自分の席で仕事しなくてはならない、という、前時代のサラリーマン的な価値観に縛られると、時に、そのパラダイムが仕事のパフォーマンスを下げてしまうかもしれません。
企画書を構想する場所と事業計画書を書く場所は違って当たり前ですし、企画書を書くにしても、若者を対象にした企画と、お年をめした方を対象にした企画ではふさわしい場所が違います。

「ごはんを作るのはキッチン、食べるのはダイニングテーブル、デザートをつつくのはソファの上、と場所を変えるのに、どうして仕事だけ内容に無関係にデスクの上でしようと考える?」

ノマドワーキングは、単にどこでも仕事をする手法ではなく、個人の作業やクリエイティブワークをより効率的にこなすためのワークスタイルなのです。

ノマドワーキングを通じて、わたしたちは自分の仕事のパフォーマンスを向上させることができます。また、無駄に浪費していた時間を仕事のために活用できるようにもなります。
個人の仕事のパフォーマンスとブランディングを向上させることができる働き方です。

しかし、ノマドワーキングにも弱点があります。
「ひとりで働く」ことの心細さ。
そうなんです、人は一人では生きられません。
どんなに強がっても、どんなに自惚れても、自分ひとりの仕事をする度に、ひしひしと孤独を感じます。
そんなとき、ソーシャルメディアはひとときの憩いを与えてくれます。
「誰か、わたしの(ぼくの)言うこと、聞いておくれ」
TwitterやFacebookがなかったら、ノマドワーキングなんてやってられない、という人は多いのではないでしょうか?

コワーキングとチームイノベーション

わたしがコワーキングの存在を知ったのは、現代ビジネスの市川さんの記事。そして、たまたま昨年末に開催した「ノマドワーカーズ・ミートアップ」というイベントにPAX Coworkingの佐谷さん・松田さんをお招きしたのがキッカケでした。

そして、その後のある日のお昼前、PAX Cowarkingにお邪魔する機会を得ました。
滞在したのはほんの2時間ほど。それでも、その場に居合わせたひとたちが、瞬く間に繋がってゆく不思議な感覚を楽しませて頂きました。
過去にシェアオフィス利用の経験もあったわたしですが、コワーキングスペースは完璧に何かが違うのです。
「挨拶すること? 誰かが話題にはいってくること??」
その時は明確な言葉にすることができませんでした。

2011年。首都圏にたくさんのコワーキングスペースがオープンしました。いくつかのオープニングイベントに参加するなどしてきました。様々なJellyがあり、様々なイベントやメディアでコワーキングが語られました。
恐らく、国内でのコワーキングを語るうえで外せないのは8月に来日されたNew Work Cityのトニーさんの講演ではないでしょうか。
「コワーキングは、レンタルオフィスの話ではない。コミュニティの話なのだ」
このメッセージは、その後、わたしを仰天させることになります。

2011年秋。たいへん遅ればせながら、いくつかのコワーキングスペースを回り、コワーキングスペース運営者とお話する中で、ようやく「これはヤバい!」と悟りました。

コワーキングスペースが、ソーシャルメディアと同期しながら、とてつもなくシンプルなビジネスエコシステムになり得るということを。
そして、”コミュニティ”を起点としたコワーキングスペースは自律的なイノベーション創出のメカニクスを持つということを!!

できればその思索をこのアドベントカレンダー用のポストの前に書きとめたかったのですが、間に合いませんでした(涙)なあ。。。

コワーキングは、わたしたちの仕事をよりクリエイティブに、イノベーティブに転化する力を持っています。
その源泉は個人のチカラだけではありません。利他的なマインドを持つ仲間たちのチカラです。

他の参加者に自分のリソースを解放するというアクションを通じて、コミュニティ全体のイノベーションを最大化するというシカケを持っているようです。

コワーキングは働き方であると同時に、価値観の持ち方だとも言えます。そのキーワードは「コミュニティ」、あるいは「利他=カルマ」のようです。
その証拠に、コワーキングスペースで出会う人たちは、おどろく気持ちよい人たちではないですか!

コワーキングには、ノマドワークのような「孤独」がありません。
むしろコミュニティの「文化」があります。コワーキングスペースは、企業が構築しようと模索してきた取り組みを意外と「あっさり」と構築してしまう可能性を秘めています。

この、「とんでもない舞台装置」に気付いてしまったら、もう、ノマドワーキングだけの働き方には戻れません。
この潜在力をどこまで活かせるか? 楽しみでたまらなくなってきました。

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