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コワーキングスペースの引力(1)

公開日: : 最終更新日:2013/10/14 headline, コワーキング, 特集 , 5,249 views

なぜコワーキングは僕らを惹きつけるのか?

東京に3つのコワーキングスペースがオープンした2011年11月1日、ご縁あって、日本のコワーキングのキーマン・伊藤富雄さんとお会いしていました。伊藤さんは日本初のコワーキングスペース、「カフーツ」(神戸)のオーナーです。また12月11日に開催の「コワーキング・フォーラム関西2011」の主宰者でもいらっしゃいます。
ほんの数時間の間でしたが、いろんなお話をする中で、コワーキングがわたしたちノマドワーカーの心を捕えて離さない理由がハラオチしたように感じました。
「コワーキングスペース」シリーズ3回目は、ちょっと長くなりますが、その体験とともに感じたことシェアさせて頂きたいと思います。

新型ワーキングプレイスも続々!

じつはカフーツの伊藤さんとの約3時間のミーティングの間に、新築のワーキングプレイス4軒をハシゴするという体験をしました。

東京ではフリーランスやノマドワーカーの利用を前提に様々なスタイルのワーキングスペースが生まれています。まったく計画していなかったにも関わらず、短時間に4軒もの新設スポットをツアーできたことそのものが、この状況を見事に物語っていると思います。

「ほんま、東京は、動きが激しいですよねえ!」

とおっしゃる伊藤さん(左)。…いや、ほんまに! とくに新しいスタイルのワーキングスペースは動きの激しい東京の中でも特筆級の勢いです!
そして、ことコワーキングスペースについては最初のトリガーをひいたのは伊藤さんご本人では?(笑)

原宿の”THE サードプレイス”

まず1軒目が、今年、2011年8月に原宿にオープンした、仕事のできるカフェ「THE THERMINAL」。

直前に原宿でお打ち合わせがある、という伊藤さんと待ち合わせ場所として設定しました。
開店時は「24時間営業」「原宿にコワーキングスペース登場!」とリリースされていましたが、現在は9~24時の営業で、コワーキングスペースとは謳っておらず、「WORK+STUDY+EAT+DRINK+PLAY」となってます。ノマドワーカーのための”オシャレなネカフェ”という雰囲気。電源コンセントがあちこちにある安心感がすばらしい(笑)。
基本は1時間380円の時間チャージ制(パッケージプランあり)で、フリードリンク。フードメニューや(お腹空いたら仕事になりませんよね?)、別料金で利用できるミーティングスペースが便利です。 詳細はこちら

わたしたちが利用したときには、テーブルでミーティングするグループが一組。ほかに6人ほどの方々がパソコンで個人ノマドワーキング中でした。
お店のブログを覗くと、時々イベント開催もされているようです。たしかに、イベントここで開催するのは気分よさそうです。

1時間ほどのお話のあと、近くに建築中のTHE SHAREまでお散歩をご提案。THE TERMINALを出て、右に小路を数分歩くと、12月オープン予定の複合施設の建物が見えてきます。
こちらが2軒目の新設ワーキングプレイス物件。1Fがレストランやアパレルなどの商業施設、2階がレンタル&シェアオフィス、3~5階が住居、6階が住人&オフィス住人のためのラウンジ、屋上を露天のイベントスペースとして開放するという、ユニークな施設です。

もともと変電所だった?という不思議な出っ張り構造物のある物件をクリエイティブ空間として再生させているのはマンション再生デベロッパーのリビタさんと「ホテルクラスカ」や「sign」「タブロイド」などのオシャレ空間づくりで実績のあるトランジットジェネラルオフィスさん。
じつは9月に開催されたこちらのプレス発表会に参加してきたのですが、打合せ可能なレストラン、シェアオフィス、入居者用のラウンジはあるものの、コワーキングスペースの用意はないそうです。

なぜだか名前に必ず「THE」が付いてる、原宿のふたつの物件(笑)
これまで原宿でのノマドワーキングと言えば、原宿駅前のファーストフードか、東京アパートメントカフェKDDIデザイニングスタジオのWIRED CAFEあたりが個人的定番スポットでしたが、どこも若者で混雑していて集中できる場所がなかったのは事実。喧噪から少し離れた場所に「ノマドに使えるいいかんじの飲食店」が、増えるのは素直にうれしいことです。

しかしまた、どちらのスポットも、すごく意識しているようなのに「コワーキングスペース」を設定していないというのも、興味深いポイントです。賃料はお安くないでしょうから、人の流動性の高さに乗じてさっくりとノマドワーカーに飲食スペースを提供する、あるいは逆にファッション性の高さに惹かれる企業や個人に固定オフィスを提供するほうが手堅いのかもしれません?


より大きな地図で 原宿のふたつのTHE施設MAP を表示

コワーキングスペースの効用

「せっかくだから、今日オープンのコワーキングスペースを見学しませんか?」
と、伊藤さんをお誘いし、バスに乗って渋谷へ移動。この日の3軒目は前回の記事でも紹介したLightning Spotさん
オープン初日からたくさんのコワーカーたちがお仕事中で、早速、海外からのコワーカーもいらっしゃったのは驚きでした。(写真は11月11日のオープニングパーティの模様)
管理人の中川さんと伊藤さんがご挨拶。ついで中川さんがその場の何人かの方々に声をかけてくれ、またご挨拶。
名刺交換をし、自己紹介をしているうちに、それぞれが話しを掘ってゆき、止まらなくなってゆきます。これもコワーキングスペースの流儀? すぐにコワーキングが始まりそうな気配です。

ちょうどLightning Spotの入居者でもあるイケダハヤトさんの現代ビジネスでの連載「ソーシャルウェブが未来を創る!」に『コワーキング3つのメリット』という記事がありました。イケダさんは以下の3つをメリットとして挙げています。

1. ビジネスコラボレーションが生まれる
2. 新たな出会いを享受できる
3. ミーティングの調整が容易になる

「新たな出会いを享受できる」という点についてはこんな風に書かれています。

一人で仕事をしているのでは得られない価値ある「出会い」を、入居するだけで体験することができるのはコワーキングの大きなメリットです。

いわゆる常套句としてでなく、リアルに”価値ある「出会い」”があるところがポイントでしょう。
コワーキングスペースでの出会いや会話には「不思議な加速感」のようなものがあります

なぜコワーキングスペースでの出会いは「価値がある」のか?
8月に来日した米国NYのコワーキングスペース「NEW WORK CITY」の創業者トニー氏のメッセージがリンクしているように思います。

「ベースとなるコミュニティがまずあって、コワーキングスペースができた。それぞれのコミュニティによって、成功する形も違ってくるはず」

※マクラケン直子さんのブログ『JA.NAOKO.CC』の「NY のコワーキングスペース「NEW WORK CITY」創業者来日イベントレポート【後編】」より引用

「なぜコワーキングスペースに、僕たちはこれほどまでに惹かれるのか?」
「コワーキングスペースはシェアオフィスと、どういう部分がちがうのか?」
という問いも、ここに解があると思います。

続きは次回に。

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